物価が上がって庶民は大変に成って来てます
城太郎は経済学部出じゃ無いから物価が何故上がるのかと言う仕組みに付いては良く知らないんです。
物価の仕組みは知らないんですけど物価が上がってるんです。
城太郎が住んでる町はチープな下町だから山の手の高級地区よりは物価が安いんですけど収入が安くてお金が貧しい人が多いから下町の人の方が物価が上がって大変なんです。
メキシコシティ連邦区の場合は人口比で言うと30%くらいの人たちがコジョアカン地区とかサンタ・フェ地区などの高級地区に住んでる上級市民さまたちで残りの70%強の人が城太郎もそうなんですけど下町のスラムみたいな町に住んでる下層階級の庶民なんです。
日本も二極化して来て物価が上がって来て仕事中の昼ご飯に外食して千円以上のご飯を食べる人と五百円以内にしないといけない人とか百円ショップのカップヌードルとおにぎりで198円の人との差が出てるみたいなんですけどメキシコも同じで高級地区に住んでる上級市民の人たちは物価が上昇しても関係無いんでしょうけど下町の庶民は大変に成って来るんです。
メルカード(市場)の中の品物も値段が上がって来てます。
市場の八百屋さんです。
八百屋さんとか肉屋さんなんかは値上げしても人々は食べないといけない生活必需品を売ってるから生産者からの値段が上がってもあまり影響が出ないって言うか影響が少ないんでしょうけどもチョコレートとかアイスクリームとかポテトチップスなんかのおやつとか煙草とか酒などの嗜好品を売ってるお店は売り上げが下がるんです。
生活が逼迫して来たら消費者の人たちは生活必需品じゃなくて贅沢品の嗜好品を切り詰めますからそう言う品物を商っているお店はお客さんが財布を締めるのでお店の売り上げが落ちるんです。
城太郎のお店もおやつとか煙草とか酒を売ってるお店だから売り上げが落ちて来るんです。
ポテトチップスなんかも市場の中で売ってるノーブランド品で量り売り(計り売り?)で買える安いチップスをみんな買うように成るんです。
それで城太郎もお金が大変に成って来ちゃってますから節約をしないといけないんです。
メキシコは貧富の差の歴史が長くて昔から社会が二極化している国なんです。
ですから下流の庶民が住む地域の物価は日本より安いんですけどもメキシコシティの人口比で言うと30%くらいの上級市民が住んでる高級地区とか外国人観光客が行くような地域のお店の値段は日本円で考えても日本より高いんです。
日本からメキシコに観光で来た旅行者の人は治安の悪さを気にしますから城太郎たちみたいに安売り地区とか下町のスラムみたいな所に行かないですからポランコ地区とかソナ・ローサ地区とかコジョアカン地区みたいな高級地区しかたぶん行かないと思うんです。
日本と違ってメキシコはオープン価格制度って言うか変なシステムでコンビニや個人商店で売ってる品物の値段がコーラとかチョコレートとかのメーカー品の品物でも地域とか店に拠って値段が違うんです。
ポテトチップスのBarcel社さんも菓子パンだとかミニドーナッツなどを売っているPan Bimbo 社さんも同じ系列の会社なんですけどバルセルさんとパン・ビンボさんの商品だけは例外的に初めからパッケージに値段が印刷してあってメキシコ国内の全ての地区の全ての店で同じ価格で売る事を小売り店に要求してるんですけど他のメーカーの商品には値段が印刷されていなくてオープン価格にして場所が良い地区の商店やコンビニの支店がボリ価格を付けて値段をぼる事を慣習的にメーカーが容認しているんです。
OXXO (オクソ)さんて言う大手コンビニチェーン店で買ったコーラです。
城太郎が住んでる町のオクソさんのコーラの値段は城太郎の義妹のベレニセが住んでる町のオクソさんのコーラの値段よりも2ペソ安いんです。
McDonald's だとかBurger King なんかのチェーン店のハンバーガーの値段も支店に拠って値段が違うんです。
日本から来た観光客の人は治安が良い高級地区にしか行きませんからメキシコがもっと物価が安い国だと思ってたけど物価が高いので驚いたと言う人が多いんです。
Chili'sのハンバーガーショップです。
ハッピーデイで少し割り引き価格に成ってるらしいんですけどセット価格が179ペソ(1250円)ですから日本円で考えても高いと思うんです。
McDonald's はFive Guys Burger やChili's より安いんですけどそれでも観光客が多いソカロのマデロ通りの支店とか繁華街のソナ・ローサ地区の支店などの場合はCuarto de libra con queso (※1)のセットの値段が130ペソ(👉906円)なんです。
(※1) Cuarto de libra con queso (クアルト・デ・リブラ・コン・ケソ)👉チーズクォーターパウンダーの事です。
メキシコの下流の庶民の最低給料の人の日給が1日働いて120ペソなんです。
日本ではファストフードと言ってアメリカではジャンクフードと言われて値段が安い食べ物の代名詞に成ってるハンバーガーチェーンなんですけどメキシコではチェーン店のハンバーガーは下流の庶民には高過ぎて高級料理みたいな感じなんです。
分かり易く説明しますとメキシコの下流の庶民にとっての100ペソと言うのは日本人にとっての1万円くらいの感覚のお金なんです。
子どもが四人いて奥さんと自分の分を入れて6人分で780ペソですから日本人が子ども四人連れて食事に行ってたかがハンバーガーに8万円払うような物ですから庶民はあまり食べないんです。
下町には生まれてから1度もバーガーキングのハンバーガーを食べた事が無いような人がたくさんいるんです。
サンボルス百貨店のカフェテリアなんかでコーヒーとケーキで130ペソくらいするんです。
メキシコ人の上級市民の人とか日本人でも日本企業の社員の人で高級地区に住んでる人たちだとお金に対する感覚が基本の線で違う人たちだから関係ないんでしょうけど城太郎は下町で萬屋(よろずや)の商売をしてるんですけど物価が上がってお客さんが財布の紐を締めるから売り上げが減って城太郎家でも節約しないといけなく成っちゃったんです。
それで下流の庶民である城太郎も色々と頑張っているんです。
ペットボトルを捨てないで家の中の物置に貯めて置いて屑鉄屋さんに売りに行くと13kgくらいで百ペソ貰えるんです。
コーヒーを外で飲んだりドーナッツとかケーキを食べる場合は町の喫茶店に行くとサンボルス百貨店のカフェテリアよりも少し安いんです。
普段は屋台のパン屋さんでドーナッツとか菓子パンを城太郎は買うんです。
屋台のパン屋さんでドーナッツを買って家でコーヒーを飲んだら凄く安く成るんです。
屋台のパン屋さんで売ってるパンです。
チェーン店の高級パン屋さんです。
高級パン屋さんの方がドーナッツとか菓子パンとかケーキの味が美味しいんですけど値段が高いんです。
La Michoacana (ラ・ミチョアカーナ)のアイスクリームの方がサンボルス百貨店のカフェテリアのアイスよりも安いんです。
城太郎が買ったのはCereza (セレーサ👉チェリー🍒)のミニサイズのアイスですけどこのお店の値段は20ペソで安いんです。
La Michoacana はアメリカにもたくさんあるし本家のメキシコには凄く多いんですけどチェーン店ではなくて全てが個人営業のお店なんです。
つまりLa Michoacana と言うのは牛丼の『吉野家』さんとか立ち食いソバ屋さんの『名代富士そば』さんみたいなチェーン店の屋号ではなくて『喜多方ラーメン』とか『讃岐うどん』みたいにジャンルの名前なんです。
全てのLa Michoacana のアイス屋さんが創業者の正統な後継者であると言う感じで同じイメージカラーとロゴマークを使うのでチェーン店みたいに見えるんですけどチェーン店でもフランチャイズ店でもなくて全てが個人営業のお店だから当然メニューや値段も違うんです。
アメリカに多い Yoshinoya(ヨシノヤァ)のお店はメキシコに無いんですけども牛丼のすき家さんのお店がメキシコにもあるんです。
1番安いメニューが65ペソ(453円)の牛丼なんですけどチャーシューメンとかなどは95ペソ(662円)もして高いです。
セントロまで行かないとお店がなくて今の城太郎は車を持って無いからメトロに乗ってまで食べに行くのが面倒と言う事もあるんですけど城太郎は食べる物にはあまり拘らないタイプだからお金が高くて勿体ないから年に1度くらいしか牛丼を食べないんです。
物価が上がって大変なんですけど何とか城太郎も頑張って生きてます