流れ流れてメキシコで生きてます

城太郎が見たメキシコのブログです

下町のtiroteo (発砲事件)について (2)

城太郎の甥っ子のラフア(👉ラファエル)が撃たれたのはコロナの前の時代だったから2018年なんです。

次の年にウーファン(武漢)ウィルスの病気が出て来たから城太郎はラファエルが撃たれた発砲事件が起きたのが2018年だったと言う事を覚えてるんです。

 

城太郎が住んでる町はお金が貧しい人たちが住んでる地区なので値段が高い物は売れないから全てのお店の品物の値段が安い地区なんです。

城太郎も商売をやってるんですけどお店の側の人たちは高級地区や繁華街のお店みたいに高い値段でボレないから薄利多売をしてるんです。

 

例えばコンビニで売ってるコーラの値段なんかも城太郎の義妹のベレが住んでるロメロ・ルビオのコンビニのコーラは城太郎が住んでる町のコンビニのコーラの値段より3ペソも高いんです。

城太郎が住んでる町みたいな貧しい地区のコーラの値段はチェーン店のコンビニも城太郎のお店みたいな個人商店もメーカー希望価格のままで売ってるんですけど他の地区のお店は少し高く売ってるんです。

 

城太郎が住んでる町は下町のスラム地区なので山の手の高級地区に住んでる中流階級の人たちは麻薬汚染地区などと言う差別的な言い方をするんですけどもつまり民主主義的なフリーダムな地区でドラッグフリーな地区なんです。

 

麻薬カルテルの組織の人たちもこう言う地区の場合は値段を安くしないと売れないから中間の人間をワンクッション入れたりしないで幹部の人が直(チョク)に売ってアメ横の安売り方式みたいな感じで売るからお薬の値段が安いんです。

 

プッシャーみたいな専門のプロの売り子を使うと歩合の売り子の儲け分が上乗せされるから値段が上がるんです。

カルテルの幹部の人たちは夜は組の2軍選手って言うか予備軍的な町の不良連中で手懐(てなず)けてる連中に売(バイ)を任せて家に帰るみたいなんですけども歩合で金を払わないで現物支給でパケを3パケくらい付けてやって安く使うから末端価格を安く押さえていて近隣の町の中では薬物の値段が安い町なんです。

 

隣町は下町の中では小金を持ってる人が多くて下町の中の中流みたいな地区なんです。

中流のお坊ちゃん地区のボンズのくせにお坊ちゃん地区でいきがってる感じの奴らがカッコ付けにコカ●ンとかを僕たちの町に買いに来るんです。

 

特殊なお薬ですからミチョアカンアイス屋さんみたいに店舗を構えての商売じゃなくて路上販売なんですけど他の露店商の屋台の人たちみたいに屋台のお店の売り台の上に商品を並べて売ったりしない秘密販売ですから一見(いちげん)さんのお上りさんには分かり難いんですけどもクチコミで聞いて来たらしくて隣町のボンズたちが時々来るんです。

 

町内に何ヶ所か組織の人がお薬さまを路上販売するDP(ドラッグポイント👉薬販売所)があるんですけどその内の1つが城太郎の家のすぐ前の薬屋さんと隣の床屋さんの前の路上なんです。

 

ラファが撃たれる少し前の話なんですけど隣町のボンズたちが5人くらいで薬を買いに来たんです。

お坊ちゃん地区の不良のボンズなんだから大人しくして「おもさげながんす」みたいな態度で来ればいいのにいきがった態度だったから城太郎の町の地元の不良連中に袋叩きにされちゃったんです。

 

やられた隣町のボンズの不良団の内の首領格の樫の木モックみたいな顔の奴がケツを取りに来たんです。

鼻がピノチョ(スペイン語ピノキオ)に似てるから町のみんなはピノチョって言ってるんですけど城太郎は日本人ですから樫の木モックって言うんです。

 

モックの奴は.380口径のグロックのチャカを用意してヒップホルスターに入れて長目のブルゾンで道具を隠してケツを取りに乗り込んで来たんです。

 

樫の木モックの奴は他所者だからモックたちを袋にした不良団のボスのサム●ルって言うでぶのヤサを知らなかったんです。

 

ラファの奴はサ●エルたちがモックたちを袋にした時に居なかったんです。

って言うかラファはサム●ルと友だちだけどラファ自身はこいつもケンカとかをガンガンやるタイプだけど不良グループの団員じゃないんです。

 

モックの奴は薬を買いに来た時に地元の不良グループの首領格のでぶと親しそうに話をしていたラファを何度か見ていたからラファの事を副団長とかの幹部と思ったみたいなんです。

 

モックの奴は自分たちをボコった奴の中にラファが居なかった事は判ってたはずだと思うんですけど9ミリ口径の道具まで用意して出て来て気持ちも昂(たか)ぶってたからだと思うんですけど(このまま手ぶらで帰るのもアレだな🤔)って思ったらしくてサム●ルの代わりにラファを撃ったみたいなんです。

 

城太郎はその時にビリヤードの練習から帰って来て家の前のジュースの屋台でメロンジュースを飲んでたんです。

 

ラファの兄弟のチノって言うのが去年撃たれて死んだんですけどその時はまだ生きていてラファは僕の家(って言うか僕の奥さんの家ですけど)の本館の前でチノと話してたんです。

 

城太郎の娘夫婦とか娘のイレーネの従姉弟(いとこ)のエビスなんかは娘夫婦が住んでる別館のドアの前でダベリをしてたんです。

城太郎が1番ラファたちに近かったんですけど娘のイレーネたちも近くにいたんです。

 

「よお、おめえよお....サ●エル知ってんよな?」

ってモックの奴はチャカを持ってるから強気に成って樫の木モックみたいな鼻でほっぺたが赤いボンズのくせにドスを効かせた感じでラファに言ったんです。

 

「知ってるけど、だから何だよ、ってかてめえ誰だよ?」ってラファが言ったら

 

「デブの代わりに、お前死ね」とかモックが言ってブルゾンの裾から黒光りするグロック拳銃を抜いたんです。

 

城太郎は会話の流れを聞いてアンテナが発動してましたから樫の木モックが右腰の後ろに手をやった瞬間に地面に伏せて射線を躱(かわ)しました。

 

樫の木モックがテンパっていた事もあるし射撃練習をしてないトウシロのボンズだからトリガーをガク引きしていて全然当たらないんです。

 

射距離はたぶん5mくらいだったんですけど全然当たらなかったんです。

モックの射撃の腕が下手な事とラファの奴が逃げ回った為に流れ弾が城太郎の家の本館のガレージの所の防弾ドアに当たったり隣の家のドアの上の壁に当たったりしたんです。

 

たぶん10発か11発くらい発砲したと思うんですけど最後の11発目にやっとモックの奴はラファの脇腹に1発決めてラファが倒れたら止めを差さないで逃げたから僕たちはラファを車で病院に運んだんです。

ラファは盲貫銃創の弾を抜いて傷口を縫っただけで命に別状は無かったです。

 

僕だけじゃなくてジュース屋さんも娘夫婦もその場にいた人間はモックが銃を抜きそうな場面で銃を抜く前に全員地面に伏せましたから下町の人間は発砲事件や銃撃戦に慣れてるから流石だと思いました。

 

第2部(完)

第3部に続きます。


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流れ弾が被弾した城太郎の家の防弾ドアです。

対戦車ライフルだったら貫通させられちゃうと思うんですけど拳銃弾では貫通しません。


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ドアの上の壁の部分にも流れ弾が被弾しました。

練習をしてない射手の場合は銃口が上に跳ねますからかなり上に弾丸は行くんです。

だから地面に伏せると言う事は理に適ってると城太郎は思いました。


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とんだ災難で身代わりに撃たれたラファです。

 

弾丸を抜いてチョチョっと傷口を縫っただけで入院もしないでその日の夜にバスに乗ってラファが帰って来てみんなを驚かせました。

(さすがメキシコ人だ、つええ〜)って城太郎も思ってビックリしました。

 

同じ9ミリ弾でも薬莢が短くて装薬量が少ない.380ACP弾だから怪我が軽かったのかも知れません。

 

城太郎のビリヤードの友だちがカフェテリアでメック(👉メシ食う)してた時に押し込み強盗に入られて強盗に撃たれたらしいんですけど装薬量の多い9ミリパラベラム弾を使用する軍用拳銃のベレッタ92Fで撃たれたからだと思うんですけども彼の場合は1ヶ月くらい入院してました。


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9ミリパラベラム弾です。


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城太郎が住んでる町みたいな下町には電線にスニーカーが掛かってる場所があるんです。

これはこの場所で人が撃たれて死んだとかこの場所の前に住んでる人が撃たれて死んだ印らしいんです。


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お金がある人はこう言う祠(ほこら)みたいな物を作るんですけどお金が無い人たちは電線に殺された人のスニーカーを吊るらしいです。

 

この少年は城太郎の家の隣のストリートに住んでいた近所の少年ですけど強盗に撃たれて死にました。